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  • 執筆者の写真Koji Kishita

3年目の砂まみれ


2019年の初日の出は風も穏やかで冬型の低い雲もなく水平線から太陽があがった。ほぼ完成した防潮堤には2018年よりさらに多くの人が電線のスズメのように連なった。

思えば2017年の正月、砂丘のど真ん中に防潮堤が建設されることに気付き、問題喚起の意味を込めて撮影をはじめた。防潮堤が出来上がった3年目に私は何を撮影するのかと言えば、もう問題喚起や砂丘を風景と捉えて撮影する回数は減ってくるだろう。

残念だけれど砂丘としての劣化はもう止まらない。私が撮るのは壊れていく過程であり、この不条理を表現しようと試みるだろう。








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